エドワード・ヤンの恋愛時代


『エドワード・ヤンの恋愛時代』をみました。めちゃくちゃよかった……。90年代台北を舞台にした10人の群像劇。群像劇ですが、基本的に画面の中には常に2人いて、このふたりが長いショットの間とにかく喋る。そしてこれは当たり前ではあるんですが、話す相手によって話し方、自分の立場、意見がころころ変わる。それとは別に画面はばしばしに決まっていてそれだけで説得力がある。だからか登場人物たちが何を話しているか以上にこの2人はどういう関係(状態)なのかをひたすら追い続けていく視聴になっていました。車の中の狭い画面、階段から降りてくる男と玄関から入ってくる女が一緒になってダイニングへ入っていく画面、エレベーターの中。その極めつけがラストなんだよな。すごい映画だった。

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