『ゆがんだ7月』(居眠りファンクラブ)をもう一度読み返す。窓から入る日差しが強い。
日記って書いてから時間をあけて読み返すとなんだこれってなったりするフィクションめいた感じがすることあるけど、この作品はそれをコテにしたやり方がよいし、最後の日記でそれが現実(何にとって?)に帰ってくるのが小説的で、それはつまり空想なんだけど、それが現実にいま読んでるわたしにすごくぐっとくる。めちゃくちゃ良かったです。
メタ的には最後、お酒を飲まないのところはけっこう飲まれるところ等々をツイートで知っているので、空想と現実の逆転がもう一個仕込まれてた気もしてふふっとなりました。前半の写真のなかに登場する「人生は旅スリッパ」や「小さなお店」の写真はツイッターでみたことがある気がする。いや、とても良い作品だったな……。
こうやってnoteで読むのと違って、紙に印刷されて写真が1枚、その上下に日記が載せてあるとまず写真をじっくりみてから読み始めるんですが、これは感覚的には映画に近い体験になっている、気がする。そういう日記も書いてみたいなと思う。
でもどちらかというわたしの日記はとにかくおぼえていることを全部、この日記に叩き込んでおきたいという気持ちのほうが強いので、うまくまとめられないかもな……という気持ちもある。
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